昨年5月、かねてより夢であった海外(バリ島)でワークショップを行いました。
しかし、帰国した途端、クローン病の悪化と合併症により、入院・手術を余儀なくされました。
これに伴い、進行予定であった複数のプロジェクトの関係者の皆様にはご迷惑をおかけしました。
関係者の皆様にお詫びのご連絡をしたところ、逆に励ましのお言葉を頂戴し、ガチガチに緊張した心がほぐれました。勝手に切れたと思い込んだ繋がりを結び直してくれ、ホッと安堵しました。
改めて、感謝しております。
少し具体的に、昨年からの経緯をお話しすると・・・
帰国後は、痛みで全く動けず、這うようにして横浜の病院へ。
横浜で診断してもらった結果に、ボキッと音を立てて心が折れました。
いつもは1人で何とかしようと思うのですが、さすがに想像した痛みに圧倒され、このときばかりは気心のしれた友人に電話で助けを求めました。
話をしっかりと受け止めてもらえると自然に落ち着きを取り戻し、もっと他に選択肢がないかと探していくことに。
一か八かではありましたが豊田、西宮へと病院を変え、都合4回の手術を行うことになりました。
何かの采配を受けているかのように、1つ1つの手術に回復の手応えがあり、
年末前に「これで終わりか」と思った最後の手術。
麻酔から覚めると、医師から、
「手術中に、小さな腫瘍が見つかりました。」
と宣告されます。
昨年内に終えて、年明けはすっきりした気持ちでいたかったので
水から顔を上げたら、また顔を水に突っ込まれるような感覚でした。
一旦、病院の都合により退院させられましたが、
今年の2月、その腫瘍を切除し無事に回復に至りました。
現在は、生まれ故郷の神戸に戻っています。
今後は拠点をこちらに移し、活動していく予定です。
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今振り返って思うこと
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実は、あの腫瘍は、この手術をしなければ絶対に見つからないものでした。
本来、腸の切除が目的でしたが、そのリスクを軽減するための準備で発見されたものだったからです。本当にラッキーでした。
これまでも何度も手術をしてきましたが、30代の頃に大手術をしました。
そのときに死を予感したことがあります。
当時、私はビジネスパーソンでした。
社会生活としては順調でしたが、いつも何かしらのプレッシャーを感じていて、社会から要求される「〜すべきこと」に心も身体も緊張していました。
また、何か自分にとって大切なことを犠牲にしているような感覚がつきまとっていました。
1人病室の天井の壁を眺めながら、
「自分はすべての可能性をこの人生で使い切ろうとしたのか?」
という大きな問いがやってきました。
なぜか、身体の奥から悔しさがこみ上げてきます。
そして、
今回の手術でも、また死と向き合うような経験になりました。
しかし、不思議とあの時のような後悔は湧きません。
そう思えるようになれたのは、なぜなんだろう。
そう自問しました。
そのときに思い出したいくつかの体験。
自分自身が、この10年、病気を持っても自分の大切な価値である「自由」や「好奇心」を最優先に人生を選択してきたことへの納得感や
このNLPフィールドの活動を通じて、受講者やNLPの同僚たち、お一人お一人のもつ「可能性の素晴らしさ」に触れさせてもらえたことでした。
具体的には、
・自分らしく生きることを決意して、清々しく独立した仲間たち
・なかなか決断できなかった結婚や離婚、心から望んでいた出産など家族やパートナーとの関係で嬉しい報告をしてくれた仲間たち
・「職場で変革を起こしたい」とここで学んだNLPを研修や実際の業務で提案し採用された仲間たち
・コーチやカウンセラーとして学んだことをもっと実践できるようにと仕組みを一緒に考えた仲間たち
・NLPを個人の生き方だけではなく、もっと社会がより良くなるようにと身近にコミュニティを作ったり、変革を起こし始めた仲間たち
などなど、
そこには、それぞれの現場でのユニークな「aliveness(イキイキとした生命力)から選択する」姿があり、
そのエネルギーがこちらまで響いてきて、私の中で生きる元気や勇気、愛や喜びとして変換されたことです。
Andrew TarsukoffによるPixabayからの画像
最後に、昨今の情勢は、コロナ・ウィルスで混乱していた状態がまだ余韻を残すなか、
社会は元の秩序を取り戻そうとしているのか、新しい秩序を創造しようとしているのか、先の見えない流れに漂っています。
しかし、こうした揺らぎから生まれるalivenessな感覚を同時に私たちは感じることもできます。
これからは私も今いる場所からゼロ・スタートします。
ひとつひとつ身近なリソースを見つけて、つなげて何かを創造していくことになります。
このベースにalivenessな感覚をNLPを頼りにしています。
そして、これからご縁ある方にも、自らのalivenessな感覚に気づいてもらえるような場を作りたいと思っています。そこから、家族や職場、地域にどのように自らに生まれた想いを現実化していけるのか、と共に探求していきます。
今後とも、ぜひよろしくお願いします。
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