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メタファー

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気がつけば日常あらゆるところに「比ゆ」は溢れています。

この「溢れる」という表現も、まさに比ゆです。

 

例えば、「武士道」という言葉。

この「道」という言葉は、実際にそういう「道」があるわけではなく、「道」というどこかに続いていくような形が似ていることがあげられます。

また、歩み続けるというような意味合いも含まれています。

 

他にも、

「能力の芽が出始めた。」

ということも、始まりやこれから育っていくというようなことが含意されています。

 

 

メタファーって何?

 

 

メタファーとは、ある事柄を別の「たとえ」で置き換えて表現することです。

日本語では、「暗喩」とも呼ばれます。

 

直喩は「彼は豚のように肥えている」であり、

暗喩とは「彼は豚だ」というものです。

 

実際「豚」ではないので、何かしらの意味がそこに含まれています。

 

 

私たちは現実の中で直接生きているというよりも、現実をそれぞれのやり方で心理的に加工していて、加工してきた地図の中で生きています。

この加工の仕方そのものが暗喩(メタファー)で満ちています。

 

 

メタファーの持つ力

 

 

メタファーが理解できるということは私たちに何をもたらしてくれるのでしょうか?

 

  • お互いの地図を共有するときにも役に立ちます。セッションでは相手の世界観は、相手独自の観点なので理解しにくいときがあります。そんなときに、この暗喩や比ゆで表現してもらえれば、お互いの世界観が共有しやすくなります。また、ときには婉曲的に相手に物事を伝えることができます。

例えば、

「あなたの議論には中味がない。」

という言い方は、「議論」を「容器」に例えて話しており、聴いているほうもその意味を理解することができるのです。

  • 物事や問題を違う角度から眺めるという効果もあります。そのことで新たな視点がうまれ、これまでの視点では得られなかったリソースが形成されることもあります。特に、未知のものを既存の情報から類推するのには大変役立ちます。
  • 物語を語ること(ストーリー・テリング)によっても効果が上がります。物語は、現実のパターンと類似のパターンを構成できることで、言葉に違った意味やリソースを積み重ねることもできるからです。

物語を語るためには、現在の地点と望む方向を事前に聞いておくことが望ましいです。また、相手が興味のある題材などで、物語の世界に引き込まれればトランス(変性意識状態)になりやすくなります。さらに、出てくる登場人物の関係性や相手の代表システムを配慮すれば、非常に効果が高くなります。

 

トランスとは http://nlpfield.jp/post-2476/

 

 

こうした表現も比ゆ表現になります。(1)

 

例えば、「花見にいく」という表現の「花」は、誰しもが「サクラ」だと思います。

そしてまた、厳密に言えばサクラの中でもソメイヨシノを指しているのでしょう。

このように本来の広い言葉が、その一部のことを意味していることがあります。

 

 

また、逆に一部の言葉が、広い意味の言葉を指すこともあります。

 

例えば、ペンを持ってきてください。

という表現は書くものであれば何でも良いことを指していることがあります。

 

こういう表現は、メタファーとは異なりシネクドキーと呼びます。

そしてまた、こうした表現を理解できるということは私たちの心の中で全体的なことと具体的なことをうまく関連づけていることが言えそうです。

 

 

こうした表現も比ゆ表現になります。(2)

 

 

「冷蔵庫を片付ける。」

これは、冷蔵庫を捨てることを意味していません。

多くの方は、冷蔵庫の中身を片付けることと考えたでしょう。

 

また、「バットを置く」という表現も実際にバットを置くことを意味することもできますが、打者が野球をやめることを指すこともできます。

このように、空間的にも時間的にも隣接するような出来事を現すことをメトニミーといいます。

 

私たちの心の中では、一つの空間から隣接する空間をイメージしたり、また一方の時間から、反対の時間や全体の時間を把握するような心の働きがあることがわかります。

 

 

私たちはメタファーの中に生きている

 

 

メタファーの理解とともに大事にして欲しいことは、自分が語る言葉や周りの語る言葉にどんなメタファーが潜んでいるかに気づくことです。

 

よくビジネスでは次のように話されます。

「相手の弱いところを突いて、自分の立場を守ることが議論に勝つ秘訣だ」…(1)

この話の下敷きになっているメタファーは「戦い」「勝負」です。

 

また、問題解決においても

「問題に突き当たったら、乗り越える方法を考えることが重要だ。避けて通ることは許されない。」…(2)

問題=障害物という認識になっています。

 

こうしたメタファーの世界に生きているとき、あなたはどんなステイトになるでしょうか?

そして、周りの人たち(特に、家族や職場)ではどんなメタファーを土台に活動しているのでしょうか?

さらにこうした言葉を使うことでどのような影響を与えているのでしょうか?

 

私たちは言葉を、これまで生きてきた環境から呼吸するかのように取り込んでいます

汚染された言葉やクリーンな言葉。

こうしたことを意識できると「言葉」の面白さや影響力が理解できるようになります。

 

会話の土台となるメタファーに気づけば、変えることができます。

 

例えば、(1)をのメタファーに変えてみると、

「相手がどこからその話を発想しているのかについて行って、どこに至るか示しているのを確認してみよう。そして、歩み寄れるところと寄れないところを一歩一歩確認してみよう。」

 

では、(2)はどんなメタファーにしてみたいでしょうか?

オーケストラのメタファーなんかはどうでしょうか?是非、考えてみてくださいね。

 

 

こちらにメタファーに関する含蓄の「深い」動画がありますのでご覧ください。

 

「隠喩の技法」(5分30秒ほど)

「比喩的話法」(9分30秒ほど)

 

 

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