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NLP辞典

トランス

56351159 - entrance to the wine cellar decorated with bunches of grapes. arch of stone wooden door and vine grapes. vector illustration about winemaking and viticulture, grape growing.

 

トランスは、日本では変性意識状態といわれます。

 

言葉だけ聴くと馴染みがないこともあり、どこか腰が引けるように捉える方もいるかも知れませんが、もし、そうであったのなら今日から考え方を変えてみましょう!

 

「変性」というぐらいですから、通常の意識状態とは異なるわけです。

しかし、実はこちらの「変性」の意識状態のほうが私たちの経験している割合が多いのではないか、と思えるほどです。

 

 

トランス状態(変性意識状態)って何?

 

 

これを表す良い例は、本を読んでいるときです。

本を読んでいると、いつしか考え事や別のことに意識が向いてしまい、本の字を見たり、読んでいるページは進むけれども頭には何も入っていない、という経験があると思います。

きっとその本から浮かんだ連想したことに意識が向いていることでしょう。

 

この頭に入っていない状態のとき、人はトランス(変性意識意識)になっているのです。

つまり、トランス(変性意識意識)とは、日常的に生じていることに言葉を与えたものなのです。

 

他にも、自動車を長時間運転しているときや、映画鑑賞などの集中したり、恋愛など何かに熱中しているときや情熱的な話(例えばTEDのような)に、意欲が湧いてきたときなどもそうです。

言うことを聞かない子供がある先生だと素直になったり、交渉で難航しているのに限られた時間でより良い合意に結びつけることもあります。

優れたコミュニケーションにはこのトランス(変性意識意識)が生み出されています。

 

さらに深い変性意識状態(ハードなトランス状態)になると、瞑想やヨガをしているときや強度の心身の疲労や衰弱、マラソンのランナーズハイなどはこの領域に入ります。

 

 

トランス状態(変性意識状態)の効果って何だろう?

 

 

このトランス(変性意識意識)を創り出すことは、意識的な働きを止めて無意識的な働きを活性化させる効果があります。

 

「問題」を抱える多くの人は、意識的な働きではどうにもならないことを感じています。

その状態は行き詰まっていて、「必要なものが何か、どこにあるのか」が分からないのです。

 

内面では、本人の課題やテーマに対する無意識に持つ可能性やリソースがその人の中でつながっていない(アンカリングされていない)ことなのです。

アンカリングとは http://nlpfield.jp/post-2145/

 

つまり、トランス(変性意識意識)に誘導することの意義は、

 

意識の働きを止めて相手の変化をより確かなものにするために、何の意味づけもされていないこれまで生きてきた豊富な人生の五感の体験を回復させ、

そして、直接的な生命の感覚を取り戻し、今まで縛られていた固有のものの見方や枠組みから解放し、リソースに満たされた状態にするプロセスにつなぐこと

 

にあります。

 

 

トランス(変性意識状態)に入ったとどうしてわかりますか?

 

 

ソフトなトランス状態とハードなトランス状態で少し変わってきますが、

治療的なトランス(変性意識状態)になると、頭がボーっとした状態になることがあります。

スポーツなどでは、いちいち考えなくても身体が勝手に動いているような状態(いわゆるフロー状態)です。

 

治療的なトランス(変性意識状態)で話を進めると、頭がボーとしていても眠っているわけではなく、相手の言っていることは何とはなしに聞こえています。

呼吸がゆったりしてきたり、自分の反応が遅くなってきたり、何かに対して批評や評価せずありのままを受け入れることができるような状態になると、トランス(変性意識状態)に入っている兆候になります。

 

また、トランス(変性意識状態)は交流されるため、治療者もトランス(変性意識状態)を感じていれば相手もその状態になっていることが多いでしょう。

むしろ、相手にトランス(変性意識状態)になって欲しければ、先に自分がその状態になってしまうのが一番のコツです。

 

 

催眠では「かかる」「かからない」と結果ばかりに意識が向くことがありますが、最も大事なことは、お互いが安心してトランス(変性意識状態)へと入っていけるような関係性やプロセスを構築することです。

ラポールとは http://nlpfield.jp/post-1932/

 

 

トランス(変性意識状態)になると脳波にも変化が生まれてきます。脳波には、約10ワットの電流が流れていると言われています。

そして、脳にはその波長を変える力があるのです。また、脳波は、呼吸のリズムと同化しやすいとも言われています。

 

  • ベータ波(毎秒14~33サイクル)は、覚醒しているときの脳波です。通常は、21サイクルが平均的ですが、感情が高まり、怒りや恐怖や歓喜の状態になると30サイクルまで上昇します。
  • アルファ波(毎秒8~13サイクル)は、創造性を高め、身体的リラックスを創る脳波です。催眠や変性意識の状態では、この脳波になっています。緊張はしていないのですが、知覚がとても鋭敏になる状態です。
  • シータ波(毎秒4~7サイクル)は、まどろんで空想しているような状態です。想像力を発揮する人は、この脳波の状態になっています。一方、筋肉活動や血圧などは制限されています。また、子供が何かを記憶するとき、海馬の脳波はこのシータ波になっていると言われています。
  • デルタ波(毎秒3~7サイクル)は、ぐっすり眠っていて脳内活動が休息しています。

 

このトランス(変性意識状態)になるだけでも、忙しいビジネスパーソンには脳波が身体や意識をリラックスへと導くので癒される効果もあります。

もちろん、そこから本来のあなたに戻って力を発揮したり、望む状態に役立つことが可能となります。

 

 

質の良いトランス(変性意識状態)と質のあまりよくないトランス(変性意識状態)

 

 

質のあまりよくないトランス(変性意識状態)というのは、テレビを見ているときでしょうか?

気を抜いて眺めていると、広告などに刺激されて消費マインドが立ち上がり、欲しくもないものを買ってしまうことがあります。

 

また、先ほどのネガティブな思考や感情から抜け出せないときも質の良い状態ではありません。(これをネガティブ・トランスと呼ぶことがあります。)

特に、うつ状態の人が「何をやってもダメだし」などと頭でつぶやいたり、身体の状態が重かったりしていて動きたくない、何か新しいことをしようという意欲もわかないときなどは、ネガティブ・トランスに入っている状態です。

これはその人が本質的に悪いのではなく、単にネガティブなトランス(変性意識状態)に入っているだけですので、そこから抜け出せば回復していくことが多いです。

 

逆に質の良いトランス(変性意識状態)では、

  • 身体はリラックスしていて、
  • 意識が集中していて、
  • 物事に対してオープンでいながら
  • 自分のセンターと繋がっている(グラウンディング)

状態です。

 

 

トランス(変性意識状態)への導入

 

 

トランス(変性意識状態)へは様々な導入方法があります。

NLPにもいくつかあるのですが、その方法の1つをご紹介します。

 

私たちは、外から情報を取得するときや内面で過去の記憶や情報から何かを判断したり、予測したりするときに五感を満遍なく使っているわけではありません

固有の五感の使い方(表象システム)について http://nlpfield.jp/post-1989/

 

例えば、視覚が優位な人は、外の情報は目から得られた情報に信頼を置きますし、内面で判断や予測するときなどはイメージやビジュアルを活用します。

こうした人が、聴覚や身体感覚の情報に意識を向けられたとき、通常の神経回路の使い方とは異なるため「変性意識」、つまりトランス(変性意識状態)になりやすいとも言われています。

 

トランス(変性意識状態)を引き出すカギは、その人が日常的にあまり活用していない神経回路やステイトを引き出すことが扉になります。

そのため、NLPでは相手がどの五感で情報を処理しているのかに意識を向けるトレーニングも含まれているのです。

 

ステイトとは http://nlpfield.jp/post-1998/

 

 

アップタイム・トランスとダウンタイム・トランス

 

 

 

トランス(変性意識状態)になると、自分の固定的は枠組み(フレーム)が解き放たれる効果があります。

この固定的な枠組みとは、先入観、固定観念、信念、重要度を決めるものなどです。

 

これらを解き放つ方向は2方向あります。

 

完全にアップタイム状態になるか、ダウンタイム状態になるかです。

 

アップタイムというのは、自分の外側にある「今、ここ」にある情報だけに完全に意識を向ける状態です。また、何かにフォーカスを当てるのではなく、ただ満遍なく五感で情報を受け入れるプロセスを続けることです。

逆に、ダウンタイムというのは完全に外側の情報を遮断し、自分の脳内で描いた世界を臨場感あふれる方法で体験することです。

アップタイムについて http://nlpfield.jp/post-1937/

 

エリクソン博士の夫人であるベティ・エリクソンは自己催眠の達人と言われていました。

彼女の自己催眠の手法は、このアップタイムの状態とダウンタイムの状態を交互に体験させることで、トランス状態に導きました。

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