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ミルトン・モデル

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ミルトン・モデルは、精神科医でもあり催眠療法家の第一人者でもあるミルトン・H・エリクソン(以下、エリクソン博士)がクライアントにアプローチしていた中でも効果の高い言語パターンをまとめたものです。

 

このミルトン・モデルを学ぶときに言葉の使い方に意識的になってしまいますが、その言葉を使って働きかけるのは

「無意識の領域」(気づきがない領域)

になります。

 

エリクソン博士は、そのことを次のように語っています。

「多くの心理療法家は、治療は無意識をいかに意識化させるかで決まるという言葉をほとんど公理のように考えている。

 幼児のときから今までの人生の中で、無意識というものが起きているときも眠っているときも、いかに計り知れぬ大きな役割を果たしてきたか、それを考えるにつけ無意識のしてきたことのほんの一部を意識化することがせいぜいであって、それ以上の期待など持てはしないことがわかる。

 さらにまた、意識に移し変えられていない無意識は、そのままの形で心理学的機能の不可欠な要素を構成しているであろう。」

 

相手の無意識にいかに言語を通じて働きかけるか、この様々な創造的な営みがこのミルトン・モデルとしてまとめられています。

(ただし、エリクソン博士の業績はこれが全てではありません。エリクソン博士の卓越したポイントを言語パターンという角度でまとめたものになります。)

 

さらに、あなたに理解して欲しいことは次のことです。

 

この後ご紹介する言葉の構造も重要ですが、ミルトン・モデルを実践するためには言語以外に非言語も同時に使うことのできる能力がより重要になります。

ここでいう非言語の力が、相手をよく観察する力であったり、話すときの間であったり、言葉のイントネーションであったり、様々な要素が絡んできます。

 

ミルトン・モデルが実践できようになると・・・

 

 

ミルトン・モデルを実践できると優れたコミュニケーションになります。

 

1)ラポール形成に、ミルトン・モデルは効果を発揮します。

 

ラポールを生み出せることで、安心感お互いへの信頼感が醸成され、両者の中に同じ世界を感じれるような一体感がうまれます。

 

一体感を生む方法は、まず相手の言語や非言語に合わせていくことです。

そして、目に見える相手の使っている感覚に合わせていき、目に見えない相手の可能性(リソース)や価値観に着目していくことです。

ラポールとは? http://nlpfield.jp/post-1932/

 

こうしてラポールが築けるとお互いの心に橋がかかり、お互いの地図を理解し感情を共有しやすくなり、意識と無意識の交流が始まります。

特に、この無意識が交流できる場こそが、催眠的な関わり方や卓越したコミュニケーションが実現できる場です。

 

相手の批判的であったり分析的である意識の働きが静かになり、無意識過程に生じるかすかで、すばやい動きをキャッチできるようになります。

 

2)無意識からリソースが生み出しやすくなります。

 

ミルトン・モデルはお互いが通常のコミュニケーション(意識的なコミュニケーション:分析的であったり批判的であったりする)でも、相手の無意識にあるリソースにアプローチすることは可能です。

しかし、ラポールが形成され無意識が交流できると、最大限に効果を発揮します。

 

エリクソンはこのように述べています。

「変化は治療者よりも、患者の内側から生じる」

 

患者の内側とは、いうまでもなく「無意識」のことであり、その中でまだ気づいていない「リソース」なのです。

リソースとは? http://nlpfield.jp/post-2447/

 

これ以外にもまだ幾つかの要素がありますが、ここではまずこの2点を押さえてもらえば良いでしょう。

 

 

ミルトン・H・エリクソン博士ってどんな人?

 

1901年に、アメリカの農夫の子として生まれたエリクソンは、17歳の時にポリオに襲われ、動けない身体になりました。

しかし、医者から死の宣告をうけてもくじけずに、学生時代は、不自由な身体で、カヌー一人旅を決行するほどでした。

 

さまざまな身体的な障害を抱えて車椅子で生活することも多かったのですが、そんなことに言及しても意味がないように思えるほど不屈の努力の人でもありました。

「車椅子でないみなさんは、気の毒です。階段を一段ずつ上り下りしなくてはいけないのは、お疲れでしょう。」

というほどでした。

 

握手をしただけで、相手を催眠に誘導してしまうような神業のような技術を駆使したり、たった一言で患者を治してしまうような反面、必要とあれば、容赦なく相手の聴きたくない言葉をかけたり、忍耐強く何年も時間をかけて治療したとも言われています。

 

常に、クライアントを一人の個人としてみることを強調していました。

「あなたが何をし、何を言ったかではなく、患者が何をし、何を理解したかを学ぶべきです。」

 

ぜひ、ご興味のある方は本やDVDなどがたくさん出ているので、ご覧になってください。

 

 

ミルトン・モデルを利用するときの姿勢について

 

何か新しいことをしてみたい、と思ったとき、私たちの気づいていない意識のどこかで自分を止めるように感じることがありませんか?

そうしたとき、私たちは、その止めるような働きを取り除こうとしたり、そんなことを感じる自分はまだまだだ、と罰したりすることがあります。

 

しかし、エリクソン催眠以降では、

無意識は本来、その人にとって役に立つもの、可能性であり、財産であり、その人を守ろうとしているものや少なくとも役に立とうとしている

という前提があります。

 

「良い、悪い」を評価したり分析したりしているのは「意識」の働きです。

そのため、「意識」は無意識の働きを取り除こうということにエネルギーを使います。

 

しかし、先ほどの前提から、その人の無意識に接近し、自分を止めるように感じている奥にある、無意識の肯定的な目的(意図)に触れて、むしろ味方になって働いてくれるようにサポートしていくことがポイントになります。

 

これを行なっていくと、あなたはきっと無意識というのは、知恵の宝庫だということに気がつくでしょう。

 

これについてエリクソン博士は、次のように言っています。

「患者が面接に持ち込んでくるものは常にそれが何であろうと利用するように心がけなくてはなりません。

 もし、患者が抵抗を持ち込んでくるのならその抵抗に感謝すべきです。

 患者がしたいようにそれをどんどん奨励して抵抗を山積みにさせればよいのです!」

 

「患者の行動は、診察室にもちこまれた問題の一部である。

 それは、その中で治療が効果を持たなければならないような個人的な環境を構成しているのである。

 また、患者と医者の関係の中で重要な推進力になるかもしれない。」

 

 

ミルトン・モデルの特徴は?

 

相手の無意識からのリソースを活性化させ、その人の力で意識に答えを導かせ、人の持つ気づきや本来の言語を形成する自然な力を促進するサポートをする

 

ためのものなのです。

 

エリクソンが発する言葉や問いは、深い意識に入り、これまでの体験などから答えを創り出さないと答えることができません。

こうしたことは、すべて無意識のレベルで行なわれます。

意識では、この仕事は時間がかかりすぎるのです。

 

このプロセスは、無意識が今までとは違うレベルで物事を捉える働きをし、リソースに対する気づきが生まれてきます。

連想ゲームのように、全く関係ないものを結びつけるのは無意識の働きなのです。

 

 

具体的な例を挙げてみましょう。

「ガラスが割れた」と聴けば、あなたは何を連想しますか?

 

  • 誰が壊したのか?
  • どんな理由か?
  • どこで?
  • いつ?
  • どんなもので?

 

などなど

いろいろと問いかけが頭の中にめぐりませんか?

 

そして、自らのイメージや記憶の中、他の人に尋ねるなどして、さまざまなことで答えや意味を見つけ出そうとします。

無意識は、それを勝手におこなってしまうのです。

クロスワードパズルをみたら、解かずにはおれないような感じです。

 

意識は、、、、その結果を受け取るだけなのです。

 

「人ができるということは、本当に驚くべきものがあります。人は自分がなにができるかを知らないだけなのです。」

 

 

ミルトン・モデルを実践してみよう!

 

例えば、あなたが何か悩んでいるときに

 

 「あなたの中にある、その感じ、、、その感じには、大切な価値観をないがしろにしたことのメッセージがあるといわれていますが、どんなメッセージかわかりますか?」

 

と言われたとき、あなたの内面にどんなことが起こるでしょうか?

 

1)ここでいう「その感じ」とは受ける人それぞれによって違いますね。

このような「あいまいな」表現は、相手がどんな感じを持っていても承認されたように受け取れます。

 

2)「その感じ」が「ないがしろにした価値観」と「メッセージ」を結び付けられています。

それが、あたかもそれが真実のように引用されていますが、本来は、「その感じ」と「価値観」や「メッセージ」は関係あるかもしれないし、ないかもしれません。

 

3)「メッセージがある」ということが前提になっています。

私たちは、メッセージがあることに対してあまり疑問を持ちません。私たちの意識はどんな内容だろうと探求をしていくことの方が多いようです。

 

4)一見、この問いは、「はい」か「いいえ」を答えるように見えますが、私たちの内面ではそれ以上のものを答えるように導かれています。

 

このように言葉が心にどのように働きかけるかに興味を持つと、ミルトン・モデルやNLPの世界はとても奥行き深くなってくるように感じませんか?

 

「彼が本当に興味を持っているのか問いただし、自分の衝動を吟味させ、心から望んでいるものは何か考えさせるでしょう。」

 

 

基本的な原則です。

 

1.肯定的な表現をします。 

「青い龍が空を飛ぶのを考えないように」というと、人は「青い龍が空を飛ぶのを考え」という言葉に反応して、内的な体験(イメージや音等)を創りだします。

そして、その後に「ないように」といわれるとそれを打ち消す行為をしていきます。

 

つまり、無意識は「ない」ものを捉えることができません。

そして、私たちは内的に体験したことは、一瞬のうちに身体へと影響を起こします。

 

そのため、「緊張しなくていいのよ」というよりは、「今は、リラックスできないの?」とか「呼吸をゆったりしていくとリラックスしてくるのを感じることができるよ」と表現したほうが、こちらの意図は伝わりやすくなるでしょう。

 

 

2.文章の中に役立つ前提を使う。 

前提とは、聞く側が当然と受け止めて意識せずに了承してしまうことです。

 

「この文章で難しいとあなたが思うところは?」

と尋ねれば、

「この文章には、難しいところがある」

ということが前提となっています。

 

もし、

「この文章で、理解しやすいところはどこですか?」

と尋ねれば、

この文章に理解しやすいところがあることを認めることになります。

 

「NLPを学んだあと、この文章を読むとどれくらいよくわかるようになりましたか?」と尋ねると、NLPについて、理解が以前よりよくなっているという前提になります。

 

このように、相手に内的な体験をしてもらいたい文章を使うことが大切なのです。

 

 

3.可能や許容的な表現を使う。

義務を表す言葉があります。

例えば、

「あなたは、ここでは静かにしなければならない。」

といわれると、聴き手にどこか脅迫感や抵抗感を生み出します。

 

しかし、

「あなたは、ここでは静かにできる」

とか、

「静かにできるかもしれませんね」

という許容的な表現を使った場合、選択と機会(チャンス)の感覚が内側から生まれることがあります。

 

 

4.「原因と結果」や「異なる事柄の同一視」(等価の複合観念)を利用する。 

「原因と結果」は、Aが原因で、Bとなった。

「異なる事柄の同一視」とは、Aは、Bを意味する。

 

例えば、すでに事実として起こったことや相手が当然と感じていることと、こちらが期待していることをつないでいくことから始めてみてください。

 

「前回、コーチングを学びましたから、このNLPを理解することも簡単にできるでしょう。」

「言葉が私たちの地図から生まれるのであれば、今日学ぶことがどんなに簡単なことかわかるでしょう。」

「ここで学び、仲間と体験をシェアすることが、あなたにもっと自信をつけることになります。」

 

 

まずは、ここまでの4項目を押させておいてもらえればOKです。

 

 

もっとミルトン・モデルを使いこなしたい方へ

 

次の点に着目していきます。数が多いことはあなたにさまざまな選択肢を提示できることになりますね。

相手を観察しながら活用してみよう!
抽象的な言葉やあいまいな言葉を使ってみよう!
許容的な表現を活用してみる!
接続詞を効果的に活用しよう!
疑問文を効果的に使おう!
形容詞や副詞を上手く使おう!
完了形や進行形をどんどん使おう!
否定的な文章を肯定的に活用しよう!
どちらを選んでもOKな選択肢を作ろう!
関係ない文章をつなぐ最適な方法。
因果関係を上手く活用してみよう!
新しい創造は混乱を通して生まれる!
言葉で仕分け上手になろう!
一般的なことを特定の個人に伝える方法
数を使って次のイメージの枠を作る
何か意味合いを含んだ言葉とは?
文頭の表現に工夫をつけてみよう!
言葉の内容で伝えるのではなく・・・
メタファーが変化をもたらす3つの効果

 

 

相手を観察しながら活用してみよう!

 

ここでの原理は

「相手が内面の世界で『今、体験していること』の反応を観察して、その人が、それはそうだ、と自然に反応できるようにこちらの行動や言葉を変えていく」

ということです。

 

そのための特有の言葉の使い方があります。

相手が自分の世界と出会っていく状態(ダウンタイム)に導くためには、相手の呼吸に合わせながら、ゆっくりしたテンポで、柔らかい声の調子を使い、無意識に同調できるようにしていくのです。

 

こうすることでラポールが築けたら、言葉でさらに強化していきます。

言葉の内容は、相手の世界で感じていることを伝えるだけでいいです。

なぜなら、人は自分の内的体験にあっていれば安心感が得られ、相手の言っていることが正しいと確認できると無意識的に、相手に信頼を寄せるようになるからです。

 

1)現在のその人のいる感覚的経験を言葉にします。

「今、パソコンの画面が目に入ってきますね。そして、周りからいくつかの音が耳に入ってくるかもしれません。そして、呼吸でわずかに胸が動いていることを体験できるでしょう。」

とその場で見えているもの、聞こえているもの、感じているものを順番に伝えていくと、意識は特に反論もないため静かになり無意識領域に近づいていきます。

 

2)相手の未来や過去にあった体験を言葉にします。

「あなたはどこかでNLPを知りたい、もしくは学びたいという気持ちがありましたね。その気持ちが今、こうして画面から何かを手に入れることに導いています。そして、それはあなたがまだ気づいていない豊かな未来へをどのように実現しようかという想いを考え始め行動し始めた合図かもしれませんね。どうでしょうか?」

と、相手をよく観察したり洞察することで、生まれてきたことを言葉にしてみることです。

 

コミュニケーションを行なうといつも自分のペースに相手を合わせようと悪戦苦闘しますが、自分が相手のペースにあわせて言ったほうが効果的であることをエリクソンは教えてくれているのです。

 

 

抽象的な言葉やあいまいな言葉を使ってみよう!

 

よくビジネスの世界や家庭の会話では、はっきりとものを言うことが尊重されます。

これは、間違いが少なくなるためですが、主に情報のやりとりの観点からは正しいことかもしれません。

 

しかし、相手に考えてもらったり意欲を引き出すためには、必ずしもはっきりということが良いということばかりではありません

 

特に、ミルトンモデルでは、相手の意識に語りかけるよりは相手の無意識に語りかけるので、どちらかといえば、抽象的な言葉やあいまいな表現の方が好まれるのです。

どうしてでしょうか??

 

例えば、

「あなたは、今これまでとは違う出来事に直面しているかもしれません。そして、私は、あなたがそれになんとかいい結果を得たいということを知っています。この結果を出すための最も役立つ方法やリソースを、意識の心では理解しているかどうかは私にはわかりませんが、あなたの無意識の心が、これまでの経験を通して、適切にその方法やリソースを探し出せるということを私は知っています。」

 

この表現は、特に具体的なことは言っていません。

しかし、読んでみれば、(実際は語りかけてもらいますが)どんな人にも個別の意味が与えられ、ある種の理解を示してもらっていると思えます。

 

これは、あたかもこちらの言葉が、相手の体験を言い当てているかのような効果があるからです。

これは、

-「違う出来事」-

│       │

│       │

│       │

--------

-「良い結果」--

│       │

│       │

│       │

--------

--「方法」---

│       │

│       │

│       │

--------

などの名詞のあいまいさがその効果を作り出しています。

曖昧なために、これを聴いた人はこの言葉を理解しようと個別の体験を参照して意味づけしています。

 

また、「挑戦する」や「役立つ」という動詞も何に対してどのように挑戦し、役立つかはあいまいな表現になっています。

そのため、この表現は主にラポールなどに利用することができるのです。

 

 

許容的な表現を活用してみる!

 

相手の意識の抵抗を外しながら相手の選択と行動を促すことができるのが許容的な表現になります。

 

許容的な表現とは

「~かもしれません」

「 ~のようです」

「~することもできます」

 

というようにあいまいさを出すものです。

人は多様な考え方をするために、この表現を使うことで「わかってもらえている」という感じを作り出していくのです。

 

あなたは、この文章を読んで本当かな、と感じていたかもしれません。

また一方で、もし本当なら、どんな風に活用できるかということを考え始めているかもしれません。

子どもが初めてのことをいろいろ試して自分のものにして成長してきたようにあなたも興味のあることを試してみることができます。

 

特に、相手に断定的に物事を言いたくなるときに使ってみるのは良いタイミングかもしれません。

ただし、注意して欲しいことは、あまりに多用しすぎると自信がないように見えるため、スピーチなどでは要注意です。

 

 

接続詞を効果的に活用しよう!

 

例えば、

「目の前の壁が目に入ってくると、私の声も耳から自然と入ってくるでしょう。

その声を聴きながら、自分の呼吸に気づいていく、、、胸が上がったり、下がったりしていくことを感じていき、、背中を椅子に支えてもらっていることを感じられますね。

そして、床の上に自分の重みを感じられる、だんだんと吐く呼吸をするたびに、深い意識の中に、だんだんと、入っていくのを感じます。」

 

上記の文章でも、

「そして」「・・・しながら」「・・・すると」などを効果的に使っています。

 

この文章の場合、最後の深い意識にリードをしたいのですが、その前に充分、相手の世界観や体験にペースを合わせていることに気がつくかもしれません。

 

◆よく使われる接続詞◆

And   そして

As   ~するにつれて

During  ~していると

While  ~すると

Since   ~ので

 

この接続詞を上手く活用することで、文章を一つにまとめることができます。

特に、「起こっていること」と「起こって欲しいこと」の間に接続詞を使うと効果が高くなります

日常生活においても、相手の世界観や体験を充分に汲み取ってから、こちらの意図を伝えることに応用が可能となります。

 

  •   質問していると同時に、あなたの中でもうすでに答えができています。
  •   この部屋でくつろいでいると、きっと良いアイデアが浮かんできますよ。
  •   難しいと思っている中でも、できることはないかしら?

 

■ ~した後(~たら、~なら)、~する前 

関係のないことや関係が薄いことを時間をつなぐことで一つの流れや文章にしやすくなります。この後でご紹介する因果関係に近い使い方です。また、前提として活用することもできます。

  •   私が話した後で、何でも質問は受けるわ。
  •   頭で考える前に、まず行動してみましょう!
  •   (あわててる人に)お茶を飲んだら落ち着くから、そしたら、ゆっくり話そうよ。

 

 

疑問文を効果的に使おう!

 

まずは、次の疑問文からどんな違いに気づきますか?

 

1)頼んだ仕事はできた?

2)頼んだ仕事はどれくらいできた?

 

1)はYes,Noクエスチョンです。

これに答える場合は「できた」か「できていない」に意識が向きます。

2)は、5W3Hのクエスチョンです。

これに答える場合は「できた」の範囲に意識が向きます。

 

質問で意識の向け方が変わります。

 

例えば、子どもに

1)今日学校で学んだこと、わかった?

と聴くのと

2)今日学校で学んだこと、どれくらい(何が)わかった?

と聴くのでは、子どもの答え方が異なるのはわかるでしょう。

 

 

形容詞や副詞を上手く使おう!

 

「しばらくあなたにお話しますが、自分がどれくらい気持ちよく、リラックスしたいと思っているのかわかって頂きたいと思います。」

 

■形容詞と名詞

形容詞が入ることで、私たちの意識はどこに注目されるでしょうか?

  1.  絵があるといいでしょうか?
  2.  大きな絵があるといいでしょうか?
  3.  どれくらい大きな絵があるといいでしょうか?
  4.  どれくらい大きくて、明るくて、動きがある絵がいいでしょうか?

 

これを読んだときの微細な心の動きを確かめてみてください。

 

■副詞と動詞

副詞が入ることで、私たちの意識はどんな風にずらされるでしょうか?

  1.  理解できたでしょうか?
  2.  深く理解できたでしょうか?
  3.  どれくらい深く理解できたでしょうか?
  4.  どれくらい深く理解することがあなたには必要でしょうか?

 

また意識が少しずれていったかもしれませんね。

 

例えば、関係がちょっと心配な彼氏や彼女には、

「私のこと愛してる?」より「私のことどれくらい深く愛してる?」と尋ねた方が、深さに意識が向くので、愛していることは自然と受け入れられます。

 

 

完了形や進行形をどんどん使おう!

 

■次の違いを心の中で味わってみよう。

  1. NLPを学びます。
  2. もうすでにNLPを学び始めています。

 

  1. 理解します。
  2. 理解しつつあります。

 

  1. あなたを愛しています。
  2. あなたを愛し続けています。

 

いずれも 1.よりは2.の文章のほうが動きが意識に生まれます

 

特に、進行形の表現のときには過去からスタートし、現在も未来に向けて進んでいる感覚が生まれてきます。

 

これを読んでいるともうすでにあなたの言葉への関心が高まり始めていませんか?

そして、その関心が高まれば高まるほど、あなたの深い心が、どれだけ言葉からの素晴らしい影響を受け続けているかに気づいていますか?

 

 

否定的な文章を肯定的に活用しよう!

 

「私が話すこと全てに注意を払う必要はありません。話すこと全てを聴く必要もないのです。」

 

無意識には否定が存在しません。

エリクソン博士は、こうしたことを利用してこちらからの言葉かけに抵抗する患者さんに対して、上手く活用していました。

「まだ、トランスに入って欲しいとは思っていません。本当に急ぐ必要はありませんよ。」

 

 

どちらを選んでもOKな選択肢(エリクソン・ダブルバインド)

 

「すぐにトランスに入るのか、ゆっくりトランスに入るのか私にはわかりません。目をあけたままでも、閉じたままでもトランスに入るのでしょうか?」

 

これは、主婦の方がお子さんに行なうのによく使っている言葉かけかもしれませんね。

「部屋を片付けてから遊ぶ、それともお風呂に入ってから遊ぶどっちがいい?」

「ブロッコリーから食べる、ピーマンから食べる?」

 

選択肢を与えると、選んだ時点で本人の決断になります。

そこには、暗に自己責任の感覚がうまれてきます。

だから、行動しやすくなります。

 

しかし、そのどちらを選んでも質問者の目的に叶うのが、エリクソン・ダブルバインドといいます。

 

よくどちらを選んでもダメなダブルバインドを自分にかける方がいます。

「会社にいてもつらいし、会社を辞めても食べていけるか分からないし、あーどうしよう!!」

これは、どちらを選んでも結果がだめな選択肢の作り方です。

 

この見方を少し変えてみましょう。

「会社にいれば給料をもらえるし、会社を辞めたらやりたいことができるし、あーどうしよう!!」

 

同じことでもこっち側で悩んだほうが、健全かもしれませんね。

 

こうしたちょっとしたことでも知っていると知らないでは、気持ちへの影響の仕方が変わります。

NLPは、生活に必要不可欠なコミュニケーションの技術だということを改めて感じます。

 

これからは、エリクソン・ダブルバインドのいくつかの種類をご紹介しましょう。

 

■選択肢の提示

「~するのが良いですか?それとも~するのがいいですか?」

  •   今日の相談は、会って話をする?それとも、電話にする?
  •   一緒にご飯食べに行くの、中華にする?和食にする?それ以外がいい?
  •   お片づけは、お洋服から始める?おもちゃから始める?

 

■行為の選択

「~することもできるし、~することもできる」

  •   この仕事を調べるのに、本を読むこともできるし、Webで検索することもできます。
  •   言いたいことがあれば、紙に書いて出すこともできるし、直接話してもらうこともできます。
  •   宿題は、自分のお部屋ですることもできるし、ここですることもできるわよ。

 

■方法の選択

  「~というやり方でも良いし、~というやり方でも構わない。」

  •   大切な想いをどちらの手に乗せてもかまいません。
  •   目を閉じて考えても良いし、目を開けたまま考えても構いません。

 

■時間の選択

「~前に・・・する、もしくは、~後に・・・する」

  •  お母さんが怒る前にお部屋片付ける?それとも怒った後にお部屋片付ける?
  •  付き合う前に好きになってもいいし、好きになってから、付き合ってもいいよ。
  •  会議が始まる前に、この仕事を仕上げるか、会議が終わってからこの仕事を仕上げる?

 

■回数、タイミング

 「すぐに、徐々に、今、それとも後、1回、2回等(早さ、回数、期間) 」

  •  すぐに始めなくても構いません。(しかし、後ではやること)
  •  すぐにぼくのこと覚えてくれたら嬉しいけど、徐々に覚えてくれても構いません。
  •  今、この仕事に取り掛かってもいいし、それとも今の仕事が終わり次第、取り掛かってもらっても構いません。
  •  1回目は、よくわからなくても 2回目からは理解できるようになります。

 

■順序

「始めは、次に」

  •   始めは、マニュアルどおりにやってもいいし、次に、自分なりにやっても構いません。
  •   始めは、お部屋の一つの場所だけ片付けるだけで良いし、次は、それと同じくらいのスペースを片付けるだけも構いません。

 

■全体と部分

  • 全てを一気に片付けても良いし、まずは5分だけできるところだけ片付けることができれば、全てをやる気になるかもしれません。
  • ここまでの私の話を聴いて、すべてが理解できることもありますし、一つのことが分かると急に次のこともわかるということもあります。

 

 

関係ない文章をつなぐ最適な方法

 

関係ない2つの文章が、あたかも関係しているかのように聴こえる文章を作成してみましょう。

実は、これエリクソンに限らず私たちが日常で行なっていることでもあります。

 

■~ということは・・・ということかもしれません。

できるだけ始めの「~」の文章には、観察できる事実を入れると良いでしょう。

  •  今日天気が良いということは、私たちがついている証よ!

これは良く使いますよね。

→今日天気が良いは、電車で席が空いてた。○○さんと出会えたなど何でも使うことができるでしょう。

  •  私が考えていたことは、まさにそのことなの。私たちって通じ合ってるかもね。

これも恋人や女友だちなどでみられる会話です。

  •  今、こうした文章を私も言ってるな、と思えば思うほどあなたの中でなぜか気分が良くなってきます。

 

  • 今あなたが微笑んだということは、心の中で何かの問題が解決し始めているのかもしれません。

 

  • あなたがそこに座っていると次第に、リラックスした気持ちになり、心のどこかにある解決策を探しにいくかもしれません。

このように、座っていることとリラックスすることや解決策を探しにいくことは関係ありませんが何の疑問もなく、この文章を受け入れていれば心がその方向に動いていっている証です。

何かの問題や解決策など、「あいまいな言葉」を活用することで、読む人は自分なりにピッタリ来る体験を探しにいくのです。

 

 

因果関係を上手く活用してみよう!

 

言葉の使い方は、使う人によって良くも悪くもなります。

大切なことは、あなたが何のために使うのか?という意図や目的です。

言葉を受ける側の無意識には膨大な知恵がありますから相手を傷つけたりするような使い方は必ず破綻を来たします。

 

言葉を活用して、自分や相手の意欲を引き出すために活用できるのか?

自分や相手が自分でいることに安心できるように活用できるのか?

が腕の見せどころです。

 

■~から(ので)・・・、~した(ことで)ため・・・

 

~の部分には意識的なこと、・・・の部分は無意識的なことを持って来ると良いでしょう。

  •  あなたが話したから、こんなことになったんじゃない。

→日常的に良く使いますね。この因果関係の「因」は、「(結)果」を作り出したほんの一部の要素です。

しかし、こう表現されると結果の全ての原因が一つのように感じてしまいます。

  •  あなたが助けてくれたから、今の私がいるんです。
  •  ここまで理解できたのだから、あとは容易に理解できるでしょう。
  •  この文章を読むことで、豊かな生き方ができるでしょう。
  •  今の仕事を続けているので、知らないうちに人にやさしくなれたのでしょう。
  •  今日いいことがあったから、明日もいいことがあるでしょう。
  •  今日悪いことがあったから、明日はいいことがあるでしょう。

 

 

新しい創造は混乱を通して生まれる!

 

私たちの意識は、ものごとを検閲したり、解釈したり批判したりと様々な角度で受け取ります。

それがときに、内側の素直な考えを妨げたり、猜疑心を生むことがあります。

 

そこで、エリクソンは、混乱法と呼ばれる相手の意識では対処できずに意識のコントロールを放棄するような言葉の使い方をよくしていました。

 

ビジネスでは、明確に混乱がないように伝えることが大切ですが、逆にあいまいで混乱を呼ぶような言葉の使い方が効果があると知ることも面白いことではありませんか?

 

■ 連続否定

否定した文章を、また否定して、さらに否定することを繰り返すことで何が否定され、肯定されているのかがわからなくなります。

  • この問題を十分理解していないことに気がついていなくても、気にする必要はありませんし、それも全く問題ありません。

 

■ 対極にあるものを使う

  •  理解できたことの中に生まれる疑問、そして、疑問をもつことから生まれる理解、そのバランスを経験したことはありますか?
  •  できないと思えるからできるようになること、できると思っていたら、できなくなっていること、できることができなくなって、できなくなったことができることで自分がどのように確立されてきたか、ご存知ですか?

 

エリクソンのお弟子さんにザイクという方がいます。

この方の混乱技法をご紹介しましょう。読んでみると楽しいですよ。

そして、ときには、子どもは間違った理由で良い間違いを起こすでしょうし、ときには、子どもは正しい理由で、悪い間違いを起こすこともあるでしょうし、そういった間違いのなかには今は良いのだけれども、しばらくすると悪いものになるかもしれないものもあるでしょうし、今は悪いのだけれども、しばらくすると良いものになるものもあるでしょうし、そうしたことが今分かっていても、しばらくするとそれが誤解されるかもしれないし、そうしたことはもっとずっと後になってしかわからないことですし・・・混乱してくると、だんだんと考えることが面倒になり、ただただリラックスしていく感覚だけを感じることができるようですね。

 

 

言葉で仕分け上手になろう!

 

「 あなたの無意識はやりたいことを何でも挑戦することができます。けれども、意識の心は大切なことをしようとはしないでしょう。 意識の心は、まばたきに多少気にしていることをあなたは気づくでしょう。しかし、もうすでに、あなたは自分の呼吸のペースを変えました。心拍も変えました。血圧も変わっています。知らずに行なっています。。。」

 

私たちは問題に覆われてしまったり、圧倒されてしまうと心や意識に余裕がなくなります。

言葉で仕分けすること(スプリッティング)ことでリソースを作り出すスペースがう見出します。

 

無意識がどれだけリラックス感をもたらしているかということを意識が知ったら驚くかもしれませんし、無意識が記憶を呼び覚ましているときに、意識はリラックスしているかもしれません。

この場合は、心を「意識」と「無意識」に分けています。

 

他にも時間を分けることもできます。

  • 過去にどれだけ大変な思いをしたかもしれませんが、は、こうして私と安心して話ができています。
  • こうして私と安心して話ができる力に気づけば未来でも、あなたは安心した気持ちを持つことは可能なのです。

 

空間で分けることもできます。

  • こちらの椅子に座って悩んでいても、あちらの椅子に座れば、リラックスすることもできます。
  • お母さんと学校にいるときはきちんとしていても、にいるときはリラックスしていいのよ。
  • 右側に心配の重みを感じていくと・・・左側ではそれがない軽さを感じているかもしれませんね。
  • 外側は騒々しくなればなるほど、内側では静けさが増してくるのを感じませんか?

 

 

一般的なことを特定の個人に伝える方法

 

一般的な表現を伝えながら、相手に対して強制しない形で許可を与えていく表現には興味がありますか?

 

許可を与えていく表現は、「~しなければいけない」や「~してはいけない」というものです。

 

ですから、一般的な人は、このように表現します。

  • 「人々は、くつろがなければいけない。」
  • 「あなたは、ある感覚に気づかなければいけない。」

 

そうした表現をしたくなるとき、エリクソン博士は、よくこんな表現を使っていました。

「人々は、(あなたは)・・・できる」

 

例えば、

  • 「人々は、くつろぐことができる。」
  • 「あなたは、ある感覚に気づくことができる。」

というような表現です。

 

「~しなければいけない」というと自分以外のものからの強制力が働きます。

しかし、「~できる。」というのは、あなた自身の能力があることを暗に伝え、それをするかしないかは、あなたの選択によるものだというこも伝わっていきます。

 

また、エリクソン博士は一般的な表現に呼びかけを加えて、相手をうまくリードしました。

  • 「人々はね、酒井さん、くつろぐことができるんです。」
  • 「人々はね、あなたもご存知の通り、くつろぐことができるんですよ。」

 

 

数を使って次のイメージの枠を作る

 

選択肢の幻想(エリクソン・ダブルバインド)でお伝えしましたが、序数を使うと相手のもつ連想力に刺激を与えることができます。

例えば、

「あなたの身体のどちら側が最初に、リラックスし始めるか知りたいと思うかもしれない。」

 

この文章は、あなたの身体の両方がリラックスすることを前提としています。唯一の質問は、どちらを先にするかということだけなのです。

 

また、

「NLPを学ぶとき、初めは多少時間が必要かもしれませんね。」

もしくは、

「NLPの全体を理解したいとき、まずこれを押さえておけば次が楽に学べます。」

という表現も可能です。

 

全体を伝えるにも上手く伝えれば、分割して小さなところから順番に表記してあげるだけで、相手の心の中で全体の枠組みが自然に形成されることもあるわけです。

 

■ いくつか、いろんな

序数以外にも、この数を含んだ言葉を上手く使うことで、意識はひとつ以上の可能性があることを示唆できます。

  • あなたの行動には、いくつかの才能が現れています。
  • 私の説明には、さまざなな大切なポイントが含まれていました。
  • あなたのそのリソースには、いろんな素晴らしい面があります。

 

 

何か意味合いを含んだ言葉とは?

 

先ほどの序数の表現に似ていますが、「まだ」という表現は、上手く使えばとても効果の高い表現になります。

この「まだ」には無意識には「いつか実現する」という意味合いが含まれています

 

例えば、

「もしかすると、まだあなたは気づいていないかもしれません。トランスに深く入っていくことに」

というような表現になります。

 

「あなたが、この仕事に才能をどれくらい発揮できるかをまだ気づいてないかもしれません。初めは、この仕事であなた自身の才能がどこにあるのかを発見できるかもしれません。」

 

「もうすでに」というのも、面白い表現です。

これは、「すでに、過去に始まっている」という意味があります。

 

具体的には、

「あなたが、もうすでにトランスに入り始めていることに気がついているのか、私は知りません。」

「これまで、ミルトンモデルの表現を学んできましたがもうすでにあなたは気づかないところで自分ができているということに気づいているかということに私は興味があるのです。」

という表現になります。

 

この「まだ」という言語パターンは、脳に「成長のマインドセット」を促すというYou tubeの映像があります。

よかったらご覧ください。

 

文頭の表現に工夫をつけてみよう!

 

暗い話をしたりネガティブな話をするときに、文頭を少し工夫すれば違ったニュアンスで伝えることができます。

 

例えば、

「仕事がうまく行かなかったんですよ」

という表現に、文頭に「幸運にも」という言葉をつけてみましょう。

 

幸運にも、仕事が上手くいかなかったんですよ。」

 

そうすると、何が幸運なのか話しても聞き手も興味が湧いてきます。

「幸運にも」という言葉が次の文章の前提となって、全体を修飾する働きが生まれてくるからです。

 

他にも

  • 「運よく」
  • 「無邪気に」
  • 「喜んで」
  • 「必然的に」

などの数々の言葉たちがあります。自分のネガティブなつぶやきに付け加えてみてください。

 

この文章を読んだあなたは、

「幸運にも、今日起こる出来事の全てがあなたの将来に役立っていくことに気づき始めているのかもしれませんね」

 

 

言葉の内容で伝えるのではなく・・・

 

エリクソン博士は言葉の内容よりも、言葉の強弱を使って相手の無意識に必要なメッセージを届けたということが言われています。

これをアナログ・マーキングといいます。

 

具体的には、自分が伝えたいところや強調したいところでは、声を大きくしたり、ボディランゲージを使ったりすることで、特定の言葉を浮かび上がらせるのです。

 

例えば、

あなたに今日お話したいことは、早く起きることが健康に役立ち、元気になっていく一つの方法であるということです。ある方は、それを実践することで今も職場で活躍され、仕事ができるようになって職場でも評価をしてもらったようです。」

 

こう強弱をつけると、左脳はこうした文章をすべて理解しようとしますが、

右脳は、強調された「あなたに早く元気になって、活躍できる」という文章として理解しているのです。

ここまでくると、言葉のマジックですね!

 

 

メタファーが変化をもたらす3つの効果

 

暗喩(メタファー)とは、ある事柄を別の「たとえ」で置き換えて表現することです。

 

直喩は「彼は豚のように肥えている」であり、暗喩とは「彼は豚だ」というものです。

実際「豚」ではないので、何かしらの意味がそこに含まれています。

 

私たちは、現実の中で直接生きているというよりも、現実をそれぞれのやり方で心理的に加工していて、加工してきた地図の中で生きています。

この加工の仕方そのものが暗喩(メタファー)で満ちています。

 

例えば、

「あなたの議論には中味がない。」

という言い方は、

「議論」を「容器」に例えて話しており、聴いているほうもその意味を理解することができるのです。

 

 

暗喩(メタファー)は、次の効果があります。

  • お互いの地図を共有するときにも役に立ちます。セッションでは相手の世界観は、相手独自の観点なので理解しにくいときがあります。そんなときに、この暗喩や比ゆで表現してもらえれば、お互いの世界観が共有しやすくなります。

 

  • 物事を違う角度から眺めるという効果もあります。そのことで新たな視点がうまれ、これまでの視点では得られなかったリソースが形成されることもあります。

 

  • 物語を語ること(ストーリー・テリング)によっても効果が上がります。物語は、言葉をつなぐ効果があり、それによって言葉にまつわる意味やリソースを積み重ねることもできるからです。物語を語るためには、現在の地点と望む方向を事前に聞いておくことが望ましいです。出てくる登場人物の関係性や相手の代表システムを配慮すれば、非常に効果が高くなります。

 

 

「そして、私の声は、あなたの行くところならどこへでも一緒にいくよ。」

 

 

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