NLPでもパワフルな考え方やスキルの一つです。
このタイムラインのスキルは、セラピーはもちろんのこと、ビジネスや自己成長の分野でNLPでもよく利用されるテクニックです。
タイムラインは直訳すると「時間の流れ」
つまり、私たちが日常の中でどのように「時間」を認識し、活用しているのかを理解し、私たちの人生がより豊かに過ごせるようにするためのものです。
具体的には、タイムラインの基本がわかると、過去の人生史を変えることや、信念を変えること、意思決定の方法、先延ばし癖の解消、未来の発想の転換など様々なことにも応用が可能となります。
「時間」を日常にどのように認識・活用していますか?
よく私たちは何かをしない言い訳に「時間がない」ということがあります。
つまり、何かを成し遂げるためには「時間」が必要という前提があり、「時間」をリソースの一つとして認識しています。
実際、何かを計画したり、問題を解決するときなどはこの「時間」が私たちに多大な影響を与えてきます。
また、私たちは時間を認識するときに
1)「現在」を中心に「過去」「未来」を定義したり、
2)原因から結果が生まれる
など、それを直線(ライン)的に認識する傾向があります。
また、発想するときに「(過去)原因」がこうだったから「(未来)結果」はこうだろう、と過去の延長線上に未来を既定しまうこともあります。
さらに「時間」の範囲を認識するときには、こんな言い方をすることはありませんか?
長期間、短時間、ずっと、すぐに、これまで、これから・・・
例えば、私たちがあるプロジェクトに取り組んでいたとしましょう。
そうすると、私たちの頭の中で
「いつから、どんな原因で始まって・・・あの頃から今までどれくらい経過して・・・現在の状況はどうで・・・あとどれぐらいで完成しそうかな・・・」
など、知らず知らずに私たちの意識はこの時間枠で区切られて焦点が向けられていきます。
もう一例挙げてみましょう。
あくまで傾向としてですが、短期間で成果を出そうとすると締め切り効果が働き、私たちの焦点は「結果を生み出す」ことに意識があたりがちです。
すると、そこに関わる人たちのことにはあまり興味や関心が向きません。
一方、物事を長期間で捉えていく人の焦点は「人間関係・協力関係」に意識があたりやすくなります。
すると、短期間の成果が多少まずくても、人の成長やその後の可能性にん関心を持っていることが多いようです。
そして、この時間枠に収まっていく情報がポジティブかネガティブかの評価によってある種の印象が形成されていくわけです。
先ほどはプロジェクトという範囲でしたが、これが人生になると、
1)悲観的に捉えやすい人はこの時間枠を埋める情報がネガティブな体験で埋めやすく
2)楽天的に捉えやすい人はポジティブな体験で埋めやすい
ことになります。
もし、悲観的な人生を楽天的な気分で過ごせるように変わったらどうでしょうか?
もし、楽観的過ぎてミスや取りこぼしが多い場合、そうしたことが事前に発見できることができたらどうでしょうか?
NLPは、この人の持つ「時間」の認識を生産的に脳内で活用するためやマネジメントするための具体的な方法を提供しています。
ここで、タイムラインの捉え方で発想が変わる例を挙げてみましょう。
私が農場にいったときにある方が話してくれたことです。
私たちが新種を試すとき、種を植えて1年かかって食べてみないと成功したかどうかはわかりません。種によっては3年や5年かかることもあります。そうすると思うのです。私の人生であとどれくらい試すことができるのだろうと・・・
あなたの人生の成果を1年の作物に例えたとき、私たちはあと何回人生にチャレンジし収穫を得られるのでしょうか?
また、レントというミュージカル映画の”Seasons of love”という歌詞には次のようなものがあります。
1年は525,600分、あなたは1年をどんな風に計りますか?夜明けの数で?日没の数で?真夜中の数で?コーヒーの杯数で?インチやマイルかしら?それとも笑った数やいさかいの数かしら? 愛で数えるのはどう?
タイムラインを柔軟に変えることに興味のある方は是非この後もお読みになってください。
私たちの頭の中のタイムラインは本当に直線的なんですか?
普段、私たちが何気なく使っている「時間」
先ほどは、「直線的」というお話でしたが、実はこれまでの歴史の中で幾度となく検証されて、さまざまな考え方が生まれてきています。
1)一番、オーソドックスな私たちに則した考え方は、やはり直線的な時間です。
時間とは、現象が継続していてことを表示するものといえます。
もともとは天体の動きで測っていたものが、振り子の周期が一定であることが発見されて時計が生まれ、今のように変わってきました。
もともと天体を基準にしていたことが面白いですが当時は、時間を観測する人が固定され、周りが変化していくときにその変化の差を表現していたのでしょう。
ニュートン力学での時間の概念はこのようなものでした。
–│————→
基点
○観測者
また、時間は過去でも、現在でも、未来でも同じように流れていることが前提になっていました。
2)アインシュタインの登場で「時間」の認識が新たになりました。
–│————→
基点
–│—○観測者-→ 観測者も移動している。
基点 (地球は自転し、動いている)
この考え方になると
対象のみ移動 対象と観測者が同時に移動
│ │
│ │
│ │
│ │
○観測者 ○ ○ ○ ○
時間のラインが斜めの線になり、直線とは異なる時間が形成されます。
このように、時間は絶対的なものではなく相対的なものであるということで生まれたのが相対性理論です。
3)これ以外にも、時間の捉え方によっては・・・
・直線的になるという概念があったり、(すると必ず始まりと終わりがある、という前提)
・円循環するという概念があったり、(輪廻転生や歴史は繰り返すという発想や、農作物は一年単位で繰り返し生産するという習慣から)
・時間は、瞬間瞬間の点でしかなく、人間の頭の因果関係を考える認識が、線形の時間を生んでいる
などとも考えられています。
つまり、直線的に捉えているのは、私たちがそう使う習慣が多いということだけであって人によって異なっています。
そのためチームで何かを行うときなどは、どんな時間認識をしているかを確認しておくことでズレが減っていきます。
ただし、今回のタイムラインのスキルやテクニックは、一度、時間を直線的にシンプルにしてみることで、様々な発想をすることが前提になっています。
4)時間の速さは一定ではない!?
ここで、時間の速さの認識についても触れておきます。
小さい頃、物理で「自由落下運動」ということを学びましたが覚えていますか?
これは、鉄球とりんごを落としても、同じ時間で地面に着地するというものです。
物理的には一見、全てに対して同じ時間が働いているように思います。
しかし、主観的な時間の速さは一定とは考えられていません。
楽しいことは一瞬で過ぎて、面倒くさいことは時間が長く感じますよね。
こうした私たちの心の状態に「時間」の認識は影響を受けますし、ある研究によると生物個体の大きさによって、消化の速度、睡眠の時間などの生理的な時間間隔が異なることが、主観的な時間間隔の差として感じられるとも言われています。
私たちが無意識に使っている時間という概念も考え始めるといろいろな謎があったり、また、逆に生活を豊かにするために活用することもできるのです。
文化によって「時間」に対する姿勢が異なります。
かなり古いネタで恐縮ですが、エドワード・T・ホール氏によると
1)地中海の文化圏や南米諸国、アラブ諸国に多い「ポリクロニックな時間」といわれる、時間を守らない文化社会
2)北アメリカ、ドイツや日本などに多い「モノクロニックな時間」といわれる、時間を守る文化社会
があります。
■ポリクロニック(多元的)な時間の人の特徴は
現在のスケジュールを守るというより、人間のかかわり合いと相互交流に力点を置きます。
前提としてスケジュールという感覚がないため人との関わりを重点に置くものの、人とあう約束はそれほど重要と考えられず破られることも結構あります。
愛されているかの基準はぎりぎりになって電話をかけて自分のために都合をつけてくれるかによるようです。
この人の時間の感覚は、出来事は同時にたくさん起きるもの、と考えています。
■モノクロニックな時間の人の特徴は
スケジュールを守ることによって、生活に秩序を与えることに力点をおきます。
特に、産業革命以降、組織で役割を分担してものごとを進めるときに生まれてきた時間の感覚です。
物事をバラバラ要素に分けて、それぞれに時間を割り当てます。
一定の時間内に限られた数のことだけを取り込み、知覚されるべきものとされないものや処理するべきものと手をつけないものを選択します。
そこには、優先順位という発想も生まれてきます。
行き過ぎると、時間の効果性が優先されて人間性が無視されたりすることがあります。
この人の時間の感覚は、出来事は計画的に直線状に連続で起きるものと考えています。
これをNLPの発想に置き換えると
「時間の中にいる」のか「時間の外にいる」のか
と考えることができます。
■ポリクロニックな時間=時間の中にいる状態
----○====⇒
時間が後ろから前に流れています。時間に対して実体験(アソシエイト)しています。
時間の中にいるため、目の前のことに注意が向きやすい。そのため、時間の経過がわかりづらい。
集中してあっという間に時間がすぎるときはこの感覚になっています。
感情表現も豊かで、行動力が高くなります。
■モノクロニックな時間=時間の外にいる状態
----------→
○
時間が目の前を左から右に流れています。時間に対して分離体験(デソシエイト)しています。
時間の外にいるため、全体の時間を客観的に俯瞰できる。過去と未来を眺めやすい。
秩序が大切なので、人にも時間通りに行動することを望みます。
計画したり、思考力が高くなります。
これらのタイムラインに良い悪いはありません。
今、自分が持っている目的に対してどちらが機能しやすいか、効果的なのかということです。
また、コミュニケーションではお互いの時間の感覚を理解しておくことでイライラすることを防げることもあります。
時間の認識の仕方には「個性」があります
上記のように、文化によって時間に対する姿勢が変わってきます。
また、職業によっても変わってきますし、また自分の置かれている環境や人間関係によっても変わってきます。
全く同じ人生を送ってきた人はいません。
そのため、「時間」を構造化するパターンには、その人の個性が表れてくるのです。
これが本当に一人ひとり違って面白いんです!
それではあなたのユニークなタイムラインを発見していきましょう。
方法は簡単です。
1)感情が起こりづらいことで毎日やっている出来事を思い出します。
例えば、歯磨きとか、新聞読むなど次のことを少し試してみてください。 2)3年前、1年前、1ヶ月前、昨日、明日、1ヵ月後、1年後、3年後・・・その体験をしていることを思い出したり、想像してみます。 |
きっと、それぞれ思い出すと位置や大きさ、カラーの鮮明さなどいくつかの違いを発見することでしょう。
そして、それらが線形に並んでいることを発見することもできます。
これまでも研修に中で多くに方に、脳の中でどのように「タイムライン」を作っているのか確認してもらいました。
・タイムラインが、自分を通って直線に走っている人。
・自分を通らずに、まっすぐ横に走っている人。
・目の前でV字型になっている人。
・ある人は、目の前で渦巻きの螺旋のようになっている人もいました。
ごくごくたまに、未来と過去の出来事が目の前でぐちゃぐちゃになっていて時間が整理されていない方もいます。
先日も、そうした方がいたので何か混乱していることがありますか?
と尋ねたところ、
「離婚したばかりで、人生に整理がついていない」
と答えてくれました。(この後の実習を行って、彼女は整理できました)
多くの方は、NLPを学ぶまで自分はどのタイムラインを持って生きているのか知りませんでした。
ましてや、それをどう変えればいいのか、という発想は生まれてきません。
これを覚えておいて欲しいのです。
タイムラインを変える力や方法を手に入れれば、あなたの人生に対する考え方やあなた自身のセルフイメージを変える効果もうまれてくるということです。
タイムラインはどうやって変えるの?
私の師匠の一人にクリスティーナ・ホール博士がいます。
直接、リチャードバンドラーから指導をうけ今では、米国NLP協会の理事長をしている方です。
指導の中にとても愛が溢れていて、人の可能性や成長を心から信じている方です。
私は、この方と出会いNLPを学べたことは今世において本当に素晴らしかったことだと思っています。
このクリスティーナ・ホール博士が特に大切にしていたことがこの時間を構造化するという概念でした。
博士は、私たちが時間をどのように捉えて、再体験して、保存するのかということに次の3つの分類をしています。
■イン・タイム
■ビトウィーン・タイム ■スルー・タイム |
(1)まずは気づくことです
■イン・タイム■
これは、先ほどまでお話してきたことです。
「今」という一瞬の時間です。
例えば、あなたは、今この画面をみていますね。
この一瞬の出来事です。
過去のことを思い出したり、未来のことを描く場合はその瞬間の一場面の中にいることです。
他の時間からは全く影響を受けない状態で存在しています。
■ビトウィーン・タイム■
ビトウィーンとは、英語で書くとbetween、つまり間という意味です。
例えば、演劇やドラマの中で暗闇の中でストロボがパッ、パッ、と光ることがあります。
暗闇の中ではものごとは動いているのですが光った瞬間には、そこに映像があるような状態です。
イン・タイムは、その瞬間の映像で、ビトウィーン・タイムも瞬間の映像ですが「断続的に」出来事が並んでいきます。
イン・タイム(ある瞬間)
○
ビトウィーン・タイム(時間の流れで顕在化した点)
---○---○---○----
このビトウィーン・タイムの状態になると脳の中では、それぞれの違いを比較したり、もしくは、因果関係を発見したくなります。
そうすると、このように時間が離れた映像であっても何かの関連性を見つけ出そうとします。
■スルー・タイム■
これは、時間が点ではなくある程度、線になっていて連続したプロセスを現しています。
一つの映画のように動画で表現された状態です。
スルータイム
----【 動画 】----
私たちは、ある状況の置いてどれかの時間構造に入ってしまっています。
それが効果的なときもあれば、効果的でないときもあります。
まずは、自分がどの時間構造にいるかに気づくことです。
どうやってこの後、変化を加えていけばいいのでしょうか?
「時間を構造化する(タイムラインを形成する)」とは、バラバラの記憶や体験を、目的に向けてまとめていく(組織化する)ことです。
私たちは、これまでの生き方で知らず知らずに独自のタイムラインの作り方を習得してきました。
そして、何か目的を持って思考したり、行動しようとすると自動的にこのタイムラインを形成していきます。
例えば、会社を独立したい(目的)と考えたとき、過去に何かをチャレンジして失敗したことを思い出したり、孤独で一人寂しい想いをした経験をまとめていったら(組織化)、きっと、その人は独立することに躊躇するでしょう。
しかし、過去に自分が誰かに支えられたり何かを達成したことを思い出すことができれば、独立することのモチベーション(動機付け)になるかもしれません。
もし、私たちがこれから何か新しい経験や人生のステージが変わって新しい立場や責任を負うとき、このタイムラインを変えることができればどうでしょうか?
やる気や自らの能力があることを感じたり、自信が生まれてきます。
具体的な方法1:ビジョン・タイムライン■未来に達成したい目標やテーマを掲げます。 ■時間の外の位置でタイムラインを設定します。 過去、現在、未来の位置を決めてください。 ■タイムラインの現在に立ちます。 そして、未来に向かって歩きます。ここで達成したな、と感じるところで未来について臨場感たっぷりに思い描きます。 ■現在まで戻ります。 そして、未来の方向を向いたまま、過去の方向に歩きます。すると、あなたは過去の出来事を思い出します。 ■思い出した過去の出来事をまた、臨場感をもって体験します。 (肯定的でない体験は、もう一度選択肢なおして下さい。) ■過去の体験をいくつか体験します。 ■そしたら、もう一度一番古い体験から、臨場感をもって再体験してタイムラインを一つずつ歩いていきます。 ■現在のところについたらこれまで歩いてきたタイムラインを背中に感じます。 ■そして、もう一度達成した未来を臨場感をもって体験します。 ■充分体験できる直前で、ご自身でアンカリングします。もしくは、何度も何度もこの体験をして定着させます。 |
これを行なうと、初めに描いた未来と2回目に描いた未来の出来事が異なることがあります。
過去に戻ることであなたの中にあるリソースがあなたの未来にブレンドされるのでよりよいものに変わっていくことが多いようです。
私自身、病気の身でありながら会社を独立したり、当時の話ですが彼女ができたのはこの実習のおかげでした。
引き寄せの法則というものもありますが未来に対して、どれだけ臨場感とリアリティと自信をもって描くことで、自らに引き寄せることが可能となるのです。
具体的な方法2:未来へのチェイン・アンカー今回は現在と未来のタイムラインをつないでいく実習です。 ■未来に達成したい目標やテーマを掲げます。 ■時間の外の位置でタイムラインを設定します。 過去、現在、未来の位置を決めてください。 ■タイムラインの現在に立ちます。 ■未来に向かって4歩歩き、そこで達成したシーンを臨場感を持って体験します。 ■もう一度現在に戻ってきます。 ■未来に向かって、一歩踏み出します。 どのような変化や進化がありましたか?臨場感をもって体験します。 二歩目、三歩目も同じように体験します。 ■4歩目は、また達成した未来のシーンを臨場感を持って体験します。 ■今度は、5歩目を歩き達成したシーンの先の未来ではどんな未来が広がっているかを臨場感を持って体験します。 ■現在に戻ります。 ■1歩目、2歩目、3歩目と一歩ずつ途中経過を臨場感を持ってい体験し、4歩目に達成した未来のシーン、5歩目にその先のシーンを自分の身体が納得するまで何度も歩きます。 ■今日、行動することを決定します。 |
実は根拠のない自信を持っている方やいつも何か新しいことにチャレンジしている方は脳の中で自動的にこうした発想をしているのです。
こうした時間軸上に積み重ねた自分の豊かな体験を振り返ることで、「セルフイメージ」を向上していくのです。
また、このプロセスを他者の支援に使えば相手から意欲を引き出すことも可能となるのです。
大切なことはそれぞれの個別の具体的な体験以上に、その体験で得られた感覚です。
その感覚を積み重ね、増幅されることで自己肯定「感」や自己有能「感」、自己効力「感」といわれる感覚がココロの中で生み出されることです。
さらには、直線的な時間の構造から生まれる思考を超えた「価値」、「信念」や「アイデンティティ(自己認識)」が形成されていくことです。
NLPをもう一度繰り返すと感覚から言語が生み出されます。
あなたの中で生み出した感覚が、肯定的なものであれば肯定的な言語が生まれてくるのです。
あなたの人生に肯定的な感覚が連鎖できればあなたの記憶から構成される自己イメージは向上していくのです。
私たちの有能感、自己肯定感、自己効力感を感じることができる体験と目標とつながったとき、つまりアンカリングされたときに、私たちの脳の中でも、不安が先立つというよりも心と頭と身体が統合された状態で、行動を起こし始めることができるのです。
実際の実行方法は、無意識が選択をしてくれます。
そして、何か行動を起こしてきた結果については、自分が望む結果として得られなかった場合は、そこから柔軟に何かを学ぶ姿勢が必要となってきます。
改めて心と頭と身体の再統合を図りながら、その結果が、目標に対してどのように役立つかという視点を持つのです。
それでも、実習から現実にうまく移行できないとき
タイムラインを体験する上で、注意して欲しいことがひとつあります。
リソースとなる出来事がタイムラインの上に乗った時にほかの前後の出来事と不整合であったり、他に大切にしている価値観や信念とぶつかる場合は、せっかく無意識のタイムラインにプログラミングしたとしてもタイムライン上に留まることが難しくなるということです。
ここで大切なことは何だと思いますか?
NLPでは、エコロジカル・チェックといって、自分の掲げた目標が、周りの環境や他の大切な人や自分自身の他の価値観をないがしろにしていないかチェックをする機能があります。
具体的な例を挙げましょう。
例えば、家族を大切にしている人が、営業の売上を上げる目標を掲げた場合、家族を犠牲にするような過度な目標を掲げてしまうと、
タイムライン上に、売上UPに貢献しない体験が載ってくることがあるということです。
家族も大切にできて、営業の売上もあがるような整合性が取れていれば問題はないのですが、そこに疑いがあるようなことです。
目標設定は、主に意識の力を活用します。
実際に行動に移すのは、無意識の力になります。
そのため、タイムラインを行なうときの目標設定では、周囲や自分との調和という観点が必要になってきます。
タイムラインが最も効果が高くなるのは、こうしたことを踏まえた上で自分の過去や未来の体験を臨場感をもって感じるということです。
例えば、幼い頃カッターで手を切るから刃をもってはいけません、
といわれたとき、実際に刃にさわって始めて、それを避けるべきものだと臨場感を持って理解します。
これと同じように、リソースとなる出来事を臨場感をもって体験することです。
自分が直接体験したことは、私たちの強力な学びとなります。
映画を見ている観客でいるより、映画の出演者になったかのように振舞うことです。
最後に、NLPの実践者が大切にしている3つのことです。
1)あなたが本当に自分が最高な人生を送りたいという視点で具体的な目標を立てること
2)五感を鋭敏に働かせて、 自分がやった結果から何が起こっているのか受け取ること 3)目標を達成するために、行動を柔軟に変化させること。 |
私たちが残りの人生を過ごすのは、、、この、、未来にあります。
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