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NLP辞典

表象システム

34010019_sNLPでは代表システムと呼ばれることもあります。

日常ではあまり使わない言葉ですが、哲学、心理学、認知科学などではよく使用されます。

「表象」とは、脳内で構築された内的な対象(世界)のことを指しています。

 

だまし絵2

これはよくある例ですが、男女の写真が脳内に表象されているでしょう。そして、さらによく見てみるとイルカが泳いでいる姿が脳内に表象されていくはずです。

このように自分の外にある対象から知覚されることもあれば、外に何かあるわけではないが自分の記憶などから現れることもあります。

英語ではrepresentation、と表記し「再び現れる」という意味があります。

 

この脳内で表象される全体像をNLPでは「地図」や「モデル」と呼ぶことがあります。

今回は、見ることから表象し脳内に「地図」を作成しましたが、人の話は聴いて理解し、食べ物は味わうなどいろいろな経路から私たちは表象していきますし、またそれを組み合わせていきます。

 

どのように組み合わせていくかということを「システム」と呼びます。

システムとは、相互に影響を及ぼしたり、秩序だったりすることによって関係する仕組みやまとまりのことです。

 

私たちの「地図」や「モデル」の表象の仕方(システム形成)が、この世界を認識する土台になります。

また、私たちは、このシステムの働きによって感情、思考、行動が生まれたり、学習やコミュニケーション能力などを発揮しています。

 

 

■この表象は何で作られているのか?

外から情報を脳に入力するためには、私たちは五感を入り口にして神経回路を経由していきます。

五感とは、視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚のことです。

NLPでは、触覚、嗅覚、味覚をまとめて「体感覚」と言っています。

 

さらに、英語の表記で視覚がVisualのため「」、聴覚がAuditoryのため「」、体感覚が、Kinetheticのため「」と表記します。

この五感を通して得られた情報の組み合わせによって、私たちは脳内に表象していきます。

 

脳内では、視覚、聴覚、体感覚の情報はそれぞれ別の場所で処理され、あとで統合されるというプロセスを経ています。脳は、大まかに4つにわけられることがありますが、

視覚は、脳の後ろ側の後頭葉

聴覚は、脳の横側にある側頭葉

触覚は、脳の上側にある頭頂葉

 

に一度、別れて処理されているんです。

 

ちなみに、脳は「葉っぱ」の形に似ているので、各部分に「葉」の字がつけられています。

残りのもう一つは、「前頭葉」といわれるものです。これは文字通り、頭の前にある脳の部分という意味です。(この部分は、目標設定や意思の働きに関連しているとも言われています。)

すべての脳を使うと情報処理に時間やエネルギーを使うために、私たちはできるだけ馴染みのある部分だけを意識に上げていこうとします。

 

 

■私たちは特有の五感の使い方で世界を認識している。

この五感を万遍無く使っているかというとそうではなくて、人によって優先しがちな五感情報があるそうです。

 

例えば、あなたは次のどれから情報を得たとき愛されていると感じるでしょうか?

1)プレゼントや、どこかに連れて行ってくれたとき。

2)「愛しているよ」などの言葉をかけてくれたとき。

3)手を握ってくれたり、抱きしめてくれたとき。

4)特別な香りを嗅いだとき。

 

分かりやすいのは、自分が過去愛された状況を思い出して、何が必須だったかを確認するといいでしょう。
言葉をかけてくれても、プレゼントなど目に見える形が欲しい。プレゼントだけもらっても、キスしたら抱きしめてくれないと何だか足りない気がするなど、組み合わせてみて検討してみてください。

どれかを優位に使っていることに気づきませんか?

 

特にストレス下の状況では自分が頼りにしている五感情報の傾向が顕著に現れるそうです。

目に入るものを信じる方もいれば、耳で聞く情報を信じる方もいるでしょうし、自分の身体感覚に従って行動する人もいるでしょう。

 

 

■状況によって、人は自分の表象の作り方を変えています。

人は人生の中で自然なやり方で独自の感覚の特性に合わせて優先的な使い方を習得しています。

一例としては、視覚などは情報量が多く全体を把握するときには便利ですし、聴覚は言語とも関連しますが、物事を秩序立てたり論理立てたりすることに役立ちます。また身体感覚は、違和感など直感的な情報を提供してくれたり、行動することに関連すると情報を現実的にしたり具体的にしないと動き出せません。

 

人は状況に合わせて優先する感覚を変えていきます

例えばリーダーの人では仕事では論理立てて考え脳内で世界を組み立てるのが得意ですが、家庭やプライベートでは直感的に、好き嫌いで行動してしまうことがあります。

また、自分の外の状況を脳内に表象するときと想像するときに脳内で表象するときに別々の感覚器官を優先させることもあります。

 

NLPの本の中では視覚型、聴覚型、体感覚型と決めつけるような表現がありますが、血液型のようなものではないことをご理解ください。

 

 

■表象を確認するポイントのいくつか

変化を支援するときに表象を理解すると役立つことが多いのです。

 

どの時点の表象を確認したらいいのか、いくつか押さえておいた方が良いポイントがあります。

1)出来事を認識するきっかけになった五感情報

2)決断や判断をしたときに使う五感情報

3)それが終わった、もしくは止めるときの五感情報

4)人生全般で優先しがちな五感情報

などです。

 

 

■ラポール形成に役に立つ

人は生活しているなかで、習慣的に自分の使う感覚器を優先してます。
先ほどの例でいけば、もしあなたが相手をどんなに愛していたとしてもあなたの愛し方と相手の愛の受け取り方が異なれば、せっかくの想いも通じることが難しくなります。

 

相手の表象形成の仕方、つまり五感の使い方を知ることで、もっと私たちは、自分たちの本当の想いを共有しやすくなりますし相手とも良い関係を築きやすくなります。

 

なぜなら相手の心の動きは、ほぼ五感の使い方と同じだからです。

 

そのため、相手の内面の世界を知るためには、この相手がこの状況で、どの感覚を優先して情報処理に当てているかを知ることは重要なことです。

 

 

■普段使わない感覚に可能性を広げる種がある。

私たちの脳内の表象は五感から得られた情報が再統合されて作られています。

また、私たちは五感のいずれかに偏った情報で構成しています。

さらに、思考や感情も、この感覚情報をどのような順番で脳内で機能させているかによって引き起こされています。

 

問題とされる状況で、私たちが通常の五感情報で対応しても同じ答えしか返ってきません。

そこで、これまでにない感覚情報やそれを引き起こす順番を変える方法を発見できると新しい情報が脳内で獲得でき、これまでとは違う世界を脳内で表象できるようになります。

これは、新しい選択肢や可能性が増えることを意味しています。

つまり、相手の利用してない感覚器官は、まだ未開発の領域なのです。
その部分をうまく使うようにリーディングすることで相手の問題が解決する可能性がうまれてくることがあります。

NLPでは、自分の未来を形成するときなどはこうした五感を全てを使って表象することをよく行っています。

 

 

■どの五感情報を優位に使っているのか?

NLPにはいくつかの方法があります。

 

外側から相手の内面や心理状態がわかる手がかりは、

・目の動き

・言葉の使い方、話すスピードやトーン

・からだの使い方

などがあります。

 

これは相手の内面の表象を理解することができます。

例えば、問題をもっている人は、その問題についての意識や振る舞い方についての選択手段に関して、気づかないうちに制限をしているからです。

 

逆にこれを活用することで相手の能力を拡張することも可能になります。

簡単な例は、夢を描けない人の特徴の一つにうつむいて、腕を組んで考えている人がいます。より神経回路を夢を描きやすいようにしてあげるためには、上を見て身体の状態を開いた方が夢を描きやすい神経回路を活性化しやすくなります。

このような身体的なコーチングもNLPを学ぶことで可能となります。

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