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バックトラッキング

40819645_sバックトラッキングとは、相手との会話のやり取りの中で相手の伝えてくれたことをそのまま繰り返したり、キーポイントを強調したり、話の全体を要約したり、相手の話から自分が理解したことを確認することです。

主に、「言語」を通じて行います。

 

バックトラッキングの目的の一つは、相手の言葉から自分なりに解釈して世界を作りがちなプロセスを止めることです。

できるだけ相手の言葉を繰り返すことによって、相手とは全く同じとは言えなくてもそれに近い世界観(地図)を自分の中に作り出していくことです。

つまり、言葉を通して相手の世界をモデリングしていく行為とも言えます。

別の見方をすれば、お互いの関係性(フィールド)の土台となる地図を共有していく行為とも言えます。

 

しかし、相手の言葉を正確に「おうむ返し」することに目的に言葉の一つ一つに焦点を当て過ぎると(学び始めは重要ですが)、頭で相手の話を正確に理解しようということにとらわれてしまいます。

そうすると自分の方に意識が向き過ぎて、相手の言葉を通した心の動きや命の流れを失ってしまい、単なる言葉だけの交流になってしまいます。

 

バックトラッキングのさらなる目的は、相手の話を理解することと同時に、あなたが伝え返したことを相手がもう一度自分で確かめて、それを足場にさらに自分を探求したり、自己理解を深めていくことを支援することになります。

 

 

■バックトラッキングの種類

 

代表的なバックトラッキングの例を出しておきます。

1)相手の言葉を伝え返す。

2)相手の話からキーワードのみ伝え返す。

3)相手の話の全体を要約する。

4)相手の感情を伝え返す。

5)相手のメタメッセージを伝え返す。

※ここでいうメタメッセージは言葉では直接語られてはいないのですが、その背後に含まれる意図、価値、信念、前提、言語パターン、思考パターンなどを指しています。

 

まずは、相手の話を解釈せずに繰り返す練習や、非言語をよく観察しながら相手の心の動きがあったキーワードを相手に返してみるところから始めてみるのはいいかもしれません。

 

 

■具体例を挙げてみましょう。

 

今日自分の予定したことがあったのに、上司は「私の都合も聞かず」に仕事を押し付けてきたのよ。

(「  」はその人が他と比べて強調して話したところです。)

 

1)今日予定したことがあったのに、上司にあなたの都合も聞かずに仕事を押し付けていたのね。

2)あなたの都合も聞かずに!(相手と同じ強調度合いで)

3)これは長文のときなのでこれぐらいの文章量では、上記1)か2)での対応で

4)お話が伝わってくると、怒りと同時に悔しさも伝わってくるけどどう?

5)お話を聞いてみて、あなたにとって自分のペースでやることや、尊重されることが大事なように伝わってきたけど、どうですか?

 

いきなり4)や5)を伝え返すと驚かれることもあるので、1)や2)と組み合わせて使えるようになると相手の話以上にもっと深い心の働きの部分を土台に話が展開していくことも期待できます。

 

 

■バックトラッキングは傾聴の基本

 

相手の話を聴くときに、一番重要なポイントは相手の世界観を尊重することです。


世界観を尊重するためには、相手の話をできるだけ純粋に受け取ることが大切です。

 

相手が話しを十分受け取られた、理解されたと気づかないところで感じ始めると、閉ざしていた心がオープンになり、関係づくりに信頼性を感じ始め、自分でも気づかなかった心のプロセスに気づいていったり、あなたからの新しいものの見方や価値観の優先順位の変更などのその人自身が限界と考えているその先への招待を受け取りやすくなります

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