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NLP辞典

ラポール

35656495_sラポール(Rapport)とは、相手とのつながりや信頼、調和や協力関係が生まれる過程(プロセス)で発生する状態(ステイト)です。

別の観点からいうとお互いの意思を共有できる「場」や「関係性」のことをいいます。(流動的なプロセスです)

フランス語の語源では、「(心に)橋をかける」という意味があるそうです。

日本語では、一体感、信頼関係と訳されることもあります。

 

 

■もう少し具体的な例で話してみましょう。

あなたは自分の内面を話せる人と話すことのできない人がいませんか?

 

あなたの話を少々聴いて、アドバイスをする人や話の結論を先取りしてしまって分かったような顔をする人もいます。

それ以前に、話を聴いたとしても、すぐにそのことを他の人に話してしまう人さえもいます。

 

一方で、あなたの見ていること、考えていること、感じていることを評価、批判せずに、自分のことのように聴いてくれる人もいます。

 

私たちはどんな人に自分の内面を話しても良いと判断しますか?

これに気づいているあなたは、もうすでにラポールが何か理解できています。

 

私たちが気づかないうちに心を開いている状態(ステイト)になって関係性を築いているはずです。

 

 

■ラポールがなぜ必要でしょうか?

NLPでは、この自然に生まれるラポールというものを意図的に形成します。

それにより、できるだけ短時間に自分とは異なる相手の地図(見方、考え方や感じ方)の「くせ」に合わせることができて、相手が本当に話したいことを話せる環境が整います。

結果として、相手からより深い気づきをもたらしたり、自分の本質に繋がったり、質の高いパフォーマンスを引き出したりすることが容易になります。

 

まず、通常のコミュニケーションで、相手とつながり信頼関係をつくる第一歩は、相手との共通した話題を探すことです。

これを、【類似性の原則】といいます。

 

さらに、NLPでは、言葉以外の部分、つまり非言語での交流も重視します。

特に、非言語は本人も気づいていない深い心を表出していることがあります。

例えば、子供が、相手の目をみずに伏目がちで、肩が前に落ちた状態で「ぼくは楽しかったよ」といったとき、あなたは子供からどんなメッセージを受け取りますか?

どちらかというと非言語で伝えられるものの方が影響も大きく、本来の相手の真意を表現していることも少なくありません。

相手は気づかずに発しているものなのですが、この相手も気づいていない非言語レベルでの共通項を発見し交流させることがより効果的なコミュニケーションをとれる秘訣です。

 

そして最終的には、お互いの間に「真実を語り、内面を統合できる場」をつくっていくことが目的なのです。

 

 

■ラポールのプロセスが生まれやすい関わり方

相手の世界の捉え方(=地図)を大切にする姿勢から始まり、自分と相手の世界観(=地図)に橋をかけて、それを理解することから生まれます。

ラポールは、物まねではありません。

具体的には、相手の話を傾聴し、共感することです。

(これだけでも、問題は解決することがあります。)

 

その秘訣は、相手の言葉や問題の内容に意識を向けるのではなく、それらの奥にある(つまり、無意識に潜む)リソースや肯定的な意図に注意を向けていくことなのです。

 

ラポールとは、相手の地図を全面的に尊重し理解しながら、無意識にある肯定的な意図やリソースにつながりを創っていくことなのです。

 

 

■具体的なラポール形成のスキル

1.環境設定でのラポール形成

物理的な面で、安心・安全な環境を選択することです。

近くで、道路工事や赤ちゃんの鳴き声が聞こえるなど、意識が外に向くところもできれば、避けることをお勧めします。

次に、言語と非言語を充分観察して、空気感をあわせていきます。

 

2.対人交流でのラポール形成(行動面)

1) マッチング、ミラーリング

相手のしぐさや、ボディーランゲージに同調することです。

表情や、身体の姿勢などに動きに合わせていきます。

 

相手と鏡のように動くのが、ミラーリング。

相手が右に動けば、自分も右に動くのがマッチング。

ミラーリング http://nlpfield.jp/post-1979/

マッチング http://nlpfield.jp/post-1983/

 

2) ペーシング

相手の声の柔軟性(速度、テンポ、口調、音量、リズム、文章の長さ等)にあわせたり、相手の呼吸のテンポや長さにあわせていくことです。

特に、呼吸を合わせると強力なラポールが形成できます。

ペーシング http://nlpfield.jp/post-1974/

 

3)バックトラッキング

相手の話した内容をそのままおうむ返しに返していく方法。

言葉の最後だけ返すことや、相手の感情やエネルギーの高い部分を返すということもあります。

 

これらはとても効果的なスキルです。

バックトラッキング http://nlpfield.jp/post-1968/

 

■ラポール形成上の注意点

NLPを学び始めたばかりの方は、よくミラーリング、ペーシングやバックトラッキングが大げさになったり不自然になったりしている姿を見かけます。

これは、相手と全く同じことをしすぎて「私のこと、バカにしているの!」という気持ちを相手に起こさせることです。

 

先ほどのラポール形成のスキルはどんな目的で行なうのでしょうか?

スキルではなく、目的に焦点をあわせたときラポールの本当の効果が生まれてきます。

それは相手の地図を共有することを通じて、相手の「今」体験している世界と同じ経験を試みようとするものなのです。

そして、それは相手が安心感や信頼感を形成し、相手が自然と

 

自分の内側に意識を向けることをサポート

 

することなのです。

 

相手が地図を自分の力で変化させるためのサポートなのです。

 

だから決して、相手の真似をすることではありません。

トレーニングして、お互いの空気感やリズムがあっている感覚をつかめるようにしていきましょう。

 

NLPプラクティショナーにとって重要なことは、このラポールが相手と取れているか、取れていないかを「感覚的に」理解することです。

もし、ラポールが取れていないようであれば、今やっていることよりもラポール形成に焦点をあてることを優先して下さい。

 

また、ラポールを形成しているときに相手から抵抗をうけることがあります。

そのときに、もしかすると相手を説得しようとしたり、自分の力のなさにがっかりすることもあるかもしれません。

しかし、この場面こそが、あなたが成長するポイントなのです。

 

相手の抵抗というのは、まだ、あなたは、私の世界を理解していませんよ、私の世界の中に入ってきていませんよ、という合図なのです。

そのときには今までやり方を変えて、もう一度ラポール形成をし始めることです。

 

またラポールがうまくとれるようになると、人との関係性構築が上手になりすぎて本来であれば、関係したくない人にラポール形成を自然に行ってしまうことがあります。

そのため、ラポールを切る技術を覚えることも重要です。

相手に背を向けたり、時計を見たり、話すペースを変えることで容易にラポールを切ることができます。

 

 

■ラポール形成があればあるほど、変化のスキルやテクニックは効果を発揮しやすくなります。

ラポールが形成されると、無意識の交流も始まります。

そうすれば、意識は他のことに向けられます。

着席していると、いつまでもお尻の感覚に意識を向けないように、ずっとラポール形成ばかりに意識をむけていては、相手の目的がつかみにくくなります。

だから、ラポールを形成したら、後は無意識に取れているか、取れていないかを感覚的に掴むことが大切なのです。

 

相手に合わせることは、自らの柔軟性を発揮することです。

柔軟性とは、自分の世界観や信念を放棄することではありません。

自分の世界観や信念を 一旦保留して、人と対応することを自分に許す可能性なのです。

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